本占いは、本を開き、言葉を受け取るだけの、とても静かな占いです。
複雑な道具も、専門的な知識も必要ありません。
それでも古今東西、人は迷ったとき、決断の前に、
書物を開き、そこに現れた言葉に意味を見出してきました。
聖書占い、書物占い、ビブリオマンシー。
呼び名は違っても、「言葉に導きを見いだす」という姿勢は共通しています。
一占流の本占いは、
未来を断定せず、正解を押しつけません。
言葉をきっかけに、自分自身と対話するための一人占いです。
このページでは、
一占で推奨する本占いを
導入 → 手順 → 注意点まで含めた完全な形で紹介します。
一占流・本占いの基本姿勢
一占流の本占いには、はっきりした前提があります。
それは、
「言葉は答えではなく、問いである」という考え方です。
本占いで現れる言葉は、
「こうしなさい」という命令ではありません。
「こうなる」という予言でもありません。
今のあなたに、
何を考えさせようとしているのか。
どこに目を向けさせようとしているのか。
その問いを受け取ることが、本占いの目的です。
準備するもの
一占流・本占いに必要なものは、たった二つです。
- 本(文章がまとまっているもの)
- 静かに向き合える時間
本の種類に決まりはありません。
- 辞書
- 詩集
- エッセイ
- 哲学書
- 古典
- ことわざ集
大切なのは、
「意味を探しにいかない本」であることです。
一占流・本占いの手順(5ステップ)
ステップ1:問いを一つだけ立てる
問いは、短く、曖昧で構いません。
おすすめの問い方は、
- 今の自分に必要な視点は何か?
- 今の状況をどう受け取ればよいか?
- 自分は何に気づこうとしているか?
未来を断定する問いや、
他人の気持ちを探る問いは避けます。
ステップ2:本を閉じ、無作為に開く
考えすぎず、
直感的にページを開きます。
意味のありそうな場所を選ばないこと。
指でなぞって探さないこと。
偶然性を壊さないのが重要です。
ステップ3:最初に目に入った言葉を受け取る
文章すべてを読む必要はありません。
- 単語ひとつ
- 短い一節
- ひっかかる表現
それだけで十分です。
それが、今回の「結果」です。
ステップ4:意味を考えすぎない
その言葉を見て、
最初に浮かんだ感覚を大切にします。
- 違和感
- 抵抗
- 安心感
- ざわつき
説明できなくても構いません。
ときには、
占いに向いていないように感じる言葉が出ることもあります。
たとえば、
専門用語、事務的な表現、日常的すぎる言葉。
「捨て印」「注意事項」「但し書き」などです。
その場合でも、
言葉を引き直したり、否定したりする必要はありません。
大切なのは、
その言葉を見たときに生じた感覚です。
「意味が分からない」
「占いっぽくない」
「なぜこれが出たのだろう」
そう感じたこと自体が、
今の自分の状態を示していることがあります。
本占いでは、
言葉の意味よりも、反応を受け取ることを重視します。
ステップ5:問いに戻る
最初に立てた問いを思い出し、
引いた言葉と静かに重ねます。
無理に結論を出さなくて構いません。
「何かが動いた」と感じたら、それで完了です。
よくある迷いQ&A〜本占いを行うときの疑問について
Q1:意味の分からない言葉が出ました。占いとして失敗でしょうか?
いいえ、失敗ではありません。
本占いでは、「分かる言葉」が出ることを目的にしていません。
意味が分からない、占い向きではない、と感じたときこそ、
今の自分が「答えを急いでいる」「整理しきれていない」状態である可能性があります。
その違和感も含めて、今回の結果です。
Q2:どうしてもネガティブな言葉ばかり引いてしまいます。
本占いは、吉凶を出す占いではありません。
ネガティブに見える言葉も、状況によっては「休む合図」や「注意喚起」として働きます。
また、否定したくなる言葉ほど、
今の心に触れている可能性が高いとも言えます。
避ける必要はありません。
Q3:良い言葉が出るまで、やり直してもいいですか?
本占いでは、やり直しはおすすめしていません。
言葉を選び始めた時点で、
本占いの「偶然性」は失われてしまいます。
一度引いた言葉が気に入らないと感じたなら、
その反応そのものを観察してみてください。
Q4:同じ問いで、何度占ってもいいのでしょうか?
可能ですが、間隔を空けることをおすすめします。
短時間で繰り返すと、
占いというより「答え探し」になりやすくなります。
数日後、気持ちが変わったときに改めて行うと、
別の言葉が違った形で響くこともあります。
Q5:使う本は、占い用でなければいけませんか?
特別な本である必要はありません。
小説、エッセイ、詩集、専門書、古い本、最近買った本。
どれでも構いません。
重要なのは、
その本に対して「正しい答えが書いてある」と期待しすぎないことです。
Q6:言葉をどう解釈すればいいのか、正解が分かりません。
本占いには、正解がありません。
同じ言葉でも、
置かれた状況や心の状態によって、意味は変わります。
最初に浮かんだ感覚や引っかかりを、
そのまま受け取るだけで十分です。
Q7:占いの結果を、誰かに説明できないのですが…。
説明できなくても問題ありません。
本占いは、
自分の中で何かが動いたかどうかが基準です。
言語化できない感覚も、
占いの一部として尊重して構いません。
Q8:結局、本占いで何が分かるのですか?
本占いで分かるのは、
未来の出来事ではありません。
今の自分が、
何に反応し、何に違和感を覚え、何を見ようとしているか。
それに気づくための占いです。
一占流・本占いの注意書き
本占いが占いとして成立するために、
いくつか大切なルールがあります。
言葉を探さない
意味のある言葉を選び始めた時点で、本占いは終わります。
言葉を否定しない
受け入れられない言葉ほど、心に触れています。
良い・悪いで判断しない
本占いに吉凶はありません。
無理に理解しない
分からないまま終えても、占いは成立しています。
本占いが向いている場面
一占流・本占いは、次のようなときに向いています。
- 気持ちが散らかっているとき
- 何に悩んでいるか分からないとき
- 答えを急ぎたくないとき
- 誰にも相談したくないとき
静かな占いを求めるときに、
本占いは力を発揮します。
一占が本占いを勧める理由
一占は、
「当てる占い」よりも
「納得できる占い」を大切にしています。
本占いは、
占い師に依存せず、
解釈を奪われず、
自分のペースで終えられる占いです。
だからこそ、一占の中心に据えています。
まとめ
一占流・本占いは、
言葉を通して自分と向き合う、一人占いです。
答えは書いてありません。
けれど、考え始めるための種は、確かにあります。
本を開き、
言葉に出会い、
静かに考える。
それだけで、占いは完成します。
▶︎「本占い」カテゴリーはこちら


